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ファッションの電波ジャック

ファッションは今や完全に電波ジャックしてしまった。ニュース番組からミュージックービデオ、連続のコメディ番組、ドラマ、メロドラマ、果ては料理番組までも(「ホビー・プレイ着用衣装の提供はシットコムシチュエーションーコメディの略。登場人物や舞台を固定し、さまざまなエピソードを描く連続ドラマ。Iヒバリー・ヒルズ」シリーズや・ブレンズ一など日本でも人気の高いものが多い」)。アメリカ人は一日平均三時間四六分テレビを見るというから、六五歳になる頃には、人生のほぼ九年分をテレビの前で過ごしている計算になる。PBSのようなコマーシャルのない公共放送を除けば、商業と一切関係のないテレビ番組はないわけだが、なかでもファッション番組は必然的に莫大な売上に関わっている。そうした番組では、「ホームーショッピングーネットワーク」やインフォマーシャルのように騒々しく買え買えと連呼するわけではないけれど、根底に消費主義というテーマがあることは見え透いている。たとえば、EIの『ファッションエマージェンシー』などでは、放送中、取り上げる服の実物を見せるのはもちろん、下部にクレジットまで出す。改造ターゲットが試着室を大儀そうに出入りするたびに、ブランドの名前と値段が画面下部に現れるのだ。そして、番組中、レオンーホールやブレンダークーパーといった常連のファッション専門家が決まってこんなふうにのたまう。「ねえ、ジャニン、エスカーダのジャケットって最高に素敵じゃない?」お優しいファッションスポンサー様をえこひいきしているんじゃないの、などとプロデューサーや専門家を責めてはいけない。そうしないことには番組が成り立たないのだ。ファッション関係のテレビ番組を(お手頃な予算で)製作するには、アパレル会社とデザイナーの寛大さに頼るしかない。この手の番組では、ファッションの「専門家」は出演料をもらわない習わしなのだが、出演希望者は引きも切らない。たとえば、デザイナーのトッドーオールダムは、一九九〇年代初め頃の『ハウスーオブースタイル』でマクガイバー風のDIYコーナーを担当していたが、これは別にチャリティでやっていたわけではない。