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豊胸材集団訴訟の和解

豊胸材集団訴訟の和解から2ヵ月後の1994年6月16日に、最初の疫学的研究がNEJMに発表された。これはメイヨー・クリニックによるコホート研究で、豊胸材を入れたグループが、入れていないグループより結合組織病を発病することはありそうもないことを発見したが、研究規模が小さすぎて、発病の危険増大を除外するには至らなかった豊胸材と結合組織病の関連をつきとめる方法は、観察的疫学研究だけであるが、信頼できる疫学的研究が最初に出版されたのは1994年6月16日だった。前に述べたように、これは市場から豊胸材が引き揚げられてから2年以上、集団訴訟の和解成立から2ヵ月経った時だった。この研究はメイヨー・クリニックで行われ、『ニューイングランド医学会誌』(NEJM)に発表されたもので、過去に遡って調査されたコホート研究だった。つまり、過去に豊胸材を入れた女性達と、彼女達とよく似ているが、豊胸材は入れていない女性達を比較するものだった。豊胸材を入れたグループはミネソタ州オルムズデッド郡(メイヨー・クリェックの所在地)に住む女性749人で、全員1964年から1991年までの開に豊胸材を入れていた。豊胸材を入れていないグループは、同地域に住むほぼ同年齢の女性1498人だった(この対照グループが選ばれたのは、地域的な片寄りや治療のタイプのような交絡変数を最少にするためだった。二つのグループは豊胸材のこと以外は似通っていた)。研究の結果、豊胸材を入れたグループが、入れていないグループより結合組織病(つまり、関連症状と血液検査での異常)を発病することはありそうもないことが分かった。もちろんこれは最終的な結論ではなかった。一つの研究にすぎなかったし、研究規模が小さすぎて発病の危険増大を除外するには至らなかった。しかしきわめて重要な研究だった。なぜなら、豊胸材と結合組織病に関連があるという学説はすでに証明されたと多くの人が思っている時に、その学説に疑いを投げかけたからだ。原告弁護上達はこのメッセージ(研究報告)が気に入らなかった。そこで直ちに、それを世に公表したメッセンジャー(NEJM)の評判を失墜させるキャンペーンを開始した。それについてはもっと詳しく後で述べる。
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